「肩が痛い」と一言でいっても、実はその原因やタイプはさまざま。間違ったケアをしてしまうと、かえって悪化することもあります。
今回は、肩の痛みをいくつかのカテゴリーに分けて、それぞれの特徴や原因をわかりやすく解説します。自分の症状に近いタイプを見つけて、正しい対処法のヒントにしてください!
—1. 筋肉疲労・コリによる痛み(筋筋膜性疼痛)
特徴:肩のこわばりや重だるさ、動かすと少し楽になる。
原因:長時間のデスクワークやスマホ操作、姿勢の悪さによる筋肉の緊張。対処法:ストレッチや軽い運動、温めるケアが効果的です。
—2. 関節や腱の炎症による痛み(インピンジメント症候群・腱板炎など)
特徴:腕を上げたときや動かしたときに鋭い痛みが出る。夜間痛があることも。
原因:使いすぎによる肩関節の炎症や、加齢による腱の摩耗。対処法:安静・アイシング、場合によっては整形外科での診断・治療が必要です。
—3. 四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)
特徴:肩が動かしづらく、無理に動かすと強い痛みが出る。特に夜間痛が顕著。
原因:中年以降に多く、肩関節の可動域が制限される炎症性疾患。対処法:初期は炎症を抑えることが重要。回復期にはリハビリや運動療法が効果的です。
—4. 神経の圧迫による痛み(頚椎症性神経根症など)
特徴:肩だけでなく腕や手にかけてしびれや痛みがある。
原因:首の神経が圧迫されることで起こる放散痛。デスクワークが多い人に多い傾向。
対処法:姿勢改善、首のストレッチ、必要に応じて医療機関での検査が推奨されます。
—5. 内臓疾患による関連痛
特徴:明確な動作で痛むわけではないが、常に違和感や痛みがある。
原因:心臓・胆のう・肺などの内臓疾患により肩に放散痛が現れることも。
対処法:このタイプは早急な医療機関の受診が必要です。特に左肩の痛みは要注意です。
—まとめ肩の痛みは原因によって対処法が大きく異なります。「ただの肩こり」と自己判断せず、自分の症状に合ったケアを選ぶことが大切です。痛みが長引く場合や、いつもと違う違和感がある場合は、早めに医療機関での診察を受けましょう。
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