こんにちは!今日は、突然の肩の激しい痛みに襲われた方に知っておいてほしい「石灰沈着性腱板炎(せっかいちんちゃくせいけんばんえん)」について解説します。
石灰沈着性腱板炎とは?
石灰沈着性腱板炎は、肩の腱(特に腱板)にリン酸カルシウムという石灰が沈着して炎症を起こす病気です。
特に40代~60代の女性に多く見られます。
主な症状
- 突然の激しい肩の痛み
- 肩を動かせないほどの痛み(夜間痛も多い)
- 腫れや熱感を伴うことも
- 安静時でもズキズキ痛むことがある
原因はなに?
はっきりとした原因はわかっていませんが、以下のような要因が考えられています。
- 血流の低下による腱の変性
- 微細な損傷の蓄積
- ホルモンバランスの変化(特に女性に多いことから)
診断と検査
病院では、以下のような検査で診断されます。
- X線検査:石灰が写ります
- 超音波検査(エコー):リアルタイムで石灰や炎症の状態を確認
- MRI:より詳しい腱や関節の状態を見るため
治療法は?
1. 保存的治療(まずはこちら)
- 鎮痛剤や抗炎症薬の内服・注射
- 冷却(アイシング)
- 安静・固定
- 必要に応じてステロイド注射
※多くは数日~数週間で痛みが改善します。
2. リハビリ・物理療法
痛みが落ち着いてきたら、可動域を取り戻すためのリハビリが重要です。
3. 手術(まれなケース)
保存療法で改善しない場合や、石灰が非常に大きい場合は関節鏡による除去手術が検討されます。
再発はある?
はい、残念ながら再発することもあります。日常生活で肩に過度な負担をかけないことが予防につながります。
最後に
肩の痛みにはいろいろな原因がありますが、「急に強い痛みが出た」「夜も眠れないほど痛む」という場合は、石灰沈着性腱板炎の可能性があります。
放っておかず、早めに整形外科を受診しましょう!
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