ある日突然、胸や背中に「ズキッ」とした痛みを感じたことはありませんか?「心臓?肺?」と不安になることもあるかもしれませんが、その痛みの原因が「肋間神経痛(ろっかんしんけいつう)」である可能性もあります。
今回は、肋間神経痛の原因・症状・治療法についてわかりやすく解説します。
肋間神経痛とは?
肋間神経痛とは、肋骨の間を走る「肋間神経」が何らかの理由で刺激されたり圧迫されたりして起こる痛みです。
この神経は、胸の前側から脇腹、背中にかけて走っており、痛みの範囲もこの経路に沿って現れます。
肋間神経痛の症状
- 胸や脇腹、背中に「チクチク」「ズキズキ」「ピリピリ」とした痛み
- 片側にだけ痛みが出ることが多い
- 咳・くしゃみ・深呼吸・体をひねる動作で痛みが強くなる
- 圧痛(押すと痛む)があることも
- 数秒~数日間続くことがある
原因は?
原因はさまざまですが、主に次のようなものがあります。
✅ 筋肉や骨格の異常
- 姿勢の悪さ、過度な運動、長時間の同一姿勢
- 背骨の変形(脊椎症、椎間板ヘルニアなど)
✅ 帯状疱疹(たいじょうほうしん)
- ウイルスによって肋間神経が炎症を起こすことで強い痛みが出ることがあります。
✅ ストレスや自律神経の乱れ
- 精神的ストレスが筋肉を緊張させ、神経を圧迫することがあります。
✅ 外傷や肋骨骨折
どうやって診断するの?
肋間神経痛は、症状や身体所見から診断されることが多いですが、他の病気(心臓病や肺の病気など)と区別するため、レントゲン・MRI・血液検査などが行われることもあります。
治療法
軽度であれば:
- 安静にする
- **消炎鎮痛剤(ロキソニンなど)**を使用
- 患部を温める(血流改善)
中等度以上・原因がある場合:
- 原因疾患の治療(帯状疱疹・椎間板ヘルニアなど)
- 神経ブロック注射
- 理学療法(リハビリ)
自分でできる予防・ケア
- 姿勢を整える(猫背は要注意)
- ストレスをためない、よく眠る
- 適度な運動・ストレッチを習慣化
- 長時間同じ姿勢を避ける
まとめ
肋間神経痛は、一見すると心臓や肺の病気のような痛みを引き起こすため、不安になる方も多いと思います。しかし、原因がはっきりすれば適切な治療が可能です。
痛みが長引く場合や、動くたびに強い痛みがあるときは、早めに整形外科や内科を受診しましょう。特に、帯状疱疹の前兆として出る場合もあるため、皮膚に発疹が見られる場合は要注意です!
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